吹替版TUFの思い出を適当に語る
現在のUFC人気の火付け役となったリアリティーショー「ジ・アルティメット・ファイター」(TUF)。WOWOWでは一時期その吹替版が放送されていたが、この度WOWOWがUFC中継を復活させるということで、その記念(?)に自分が印象に残った点やTUFについて感じている事等を語ります。
1.コーチ役と吹替キャストが豪華
コーチ役は元王者や人気選手が起用されることが多いが、吹替版ではさらに洋画でお馴染みのキャスト陣が声をあてている。特に好きだったシーズンは、
TUF10:ラシャド・エヴァンス(大塚明夫) ランペイジ・ジャクソン(玄田哲章)
同11:チャック・リデル(菅生隆之) ティト・オーティズ(小山力也)
同14:マイケル・ビスピン(平田広明) メイヘム・ミラー(江原正士)
...等々。他にもコスチェック(東地宏樹)やソネン(内田直哉)も印象的だったが、とにかく配役が妙にハマっていたため、まるで洋画か海外ドラマを観てるような感覚で楽しむことができた。レスナーあたりは本当にハリウッドに出てきてもおかしくない佇まいで、そりゃUFCもご執心になるわと()
2.参加選手の吹替も豪華
一方参加選手のキャストも多種多様、中でも特に注目すべき選手にはアニメで有名なキャストの方が声をあてていた感じがある。こちらで印象に残っているのはダドソン(三ツ矢雄二)、ニジェム(古谷徹)、カセレス(山口勝平)、アイアキンタ(草尾毅)あたりか。番組側がどういう理由で配役を選んだのかはよく分からないが、毎回どんなキャストが出てくるかも楽しみの一つだった。
3.中身
吹替の話ばっかなのもアレなので肝心な中身の話も。選手育成番組とは謳っていても実際にはリアリティショーの部分も肝だったTUF。素の性格がそうなのか目立ちたいからあえて演じてたのかは分からないが、とにかく番組に最低一人は賑やかし屋だったり誰かと揉め事を起こしたがる選手がいて、番組としては面白かった反面こんな環境でまともな練習ができるのかと思える部分もあった。
またコーチによって指導方法にかなり差があった気がする。GSPやクルーズは割と選手に寄り添った指導をしていたが、ランペイジやコスチェック辺りは相手チームにちょっかいを出したりしてまともに指導しようとする意欲があまり感じられず、リアリティショーとは分かっていても選手達は人生を懸けて参加しに来てるわけで「もう少しちゃんとコーチしてやれよ...」と変に真面目な視点で観てしまった所もある。番組内だけの関係とはいえ、コーチ役が違えばもっと大成できていたのではと思う選手もチラホラ。まぁどんな環境でも結果を残せるのが一流の選手なのだろうが。
4.TUFの意義
TUFハウスでの熾烈な競争を勝ち抜いて優勝した選手が、UFC王者に上り詰めるケースも多い。またTUFで惜しくも優勝を逃した選手でもディラショーやナマユナスのように、後に大成してUFC王者になった選手もいる。UFCのみならずMMAという競技の枠全体で考えてもTUFというコンテンツは人材発掘のための貴重な宝庫と言えるだろう。
噂では今シーズンでTUF終了という話もあるが、火曜日コンテンダーシリーズで派手な面白い選手を連れてくる一方、今は世に知られてなくとも実力のある選手が輝ける舞台がTUFであると思うし、この両輪を上手いバランスで駆動させてこそUFC(またはMMA)がより一層発展していく為に必要ではないかとも思うので、今後もコンテンツ自体は存続させてほしいものである。
結論.TUF吹替版復活して(願望)
長々と書いたが一番言いたい事はTUF吹替版復活してくれお願いしますって事である()。実際にどれだけ反響があったかは分からないが面白い試みだったと思うので、またああいう感じの番組を放送してくれないかな~|ω・`)チラといち格闘技ファンとしては切に願う次第。